Sunnyday’s diary

49歳で離婚、50代で国際再婚活、アメリカ人の夫との生活

アメリカ人からよく聞かれる日本のあること


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こちらに来てから、夫の友人やご近所さんからもう何度も同じ事を聞かれた。

 

その事が実際に本当なのかどうか、またどうしてそうなのかがわからないようだ。

 

それは日本では電車の中で人と喋ったり、電車内でスマホで電話することについて。

 

多分、自分たちが実際には体験していない異なる日本の文化を何かの動画を見たりSNSの投稿を見たりして、驚いたのだろう。

 

私もショート動画でみたことがあるが

 

アメリカ人が日本で電車に乗っていて、彼の周囲の日本人の乗客が

 

し~んと静まり返っているのを見て堅苦しく感じている様子のショート動画だった。

 

アメリカでは電車の中でも遠慮なく会話してるし、

 

電話での内容も知らない人に聞かれようが関係なく話すので話の内容が筒抜けだったりする。

 

これは職場の休憩室でも同じで、ある同僚がいつも大声でスマホのスピーカーで話してたり、

 

更にはビデオチャットを他の社員もそばに座ってるのにおかまいなし、もともと声が大きくおまけに相手の話し声まで聞こえてくる。

 

自己主張と自己中心的な行動は別物だが、自己中心的なことが自分でわかっていないと他者への思いやりや配慮という知性が欠如していることを露呈することもある。

 

日本で働いていた時には当たり前だが休憩室で他の社員がスマホに向かって大きな声で話してるのを聞いたことなどなく、

 

社員どうしが歓談していてもうるさいというレベルではなかった。

 

ある日、夫の友人が「日本の電車の中では黙ってなきゃならないらしいね…笑」と夫に言うのを聞いて

 

何その笑?と思い

 

「黙ってなければならないという規則などはないよ。

 

でも、電車の中には仕事などで疲れて寝てる人、

 

試験前で電車の中でも勉強してる人、

 

読書してる人、寝ている赤ちゃんを連れている人、

 

体調の悪い人、聴覚過敏の人など、自分の想定外の状況の様々な人が乗車してるし…

 

まぁそこまで考えなくても、マナーと思えばいいんだよ」

 

「でも実際は友人や家族や会社の人たちなどと大声でなければ迷惑にならないくらいの声で話してるよ」

 

つい夫の代わりに答えてしまった。

 

夫にはそこまで日本のことを理解していて回答できないだろうから、

 

理解してもらいたいと衝動的に思って咄嗟に言ってしまったのかもしれない。

 

アメリカ人は電車の中で黙ってなきゃならないなんて、

 

自由さも楽しさもなくてストレスだなあと単純に思ってしまうのかもしれない。

 

ここは島なのでここで生まれ育った人は生まれてから一度も電車に乗った経験がないため、

 

電車通勤、通学など現実を想像することはかなり難しいだろう。

 

人は実際に経験して日常に落とし込まないと、やはりわからない事がある。

 

日本には遠慮という言葉がある。

 

人に対して、言葉や行動を慎み控えること。

 

遠慮は他者への配慮、思いやりから

 

自分のことだけでなく、周囲のことも考えて行動しろ、つまり自己中になるなと

 

子どもの頃から教育されてきている日本人は

 

言われなくてもそれが当たり前なことが浸透しているから

 

電車の中で静かにしていられるけれど

 

文化が異なる国で育った人には

 

説明しなくてもわかるでしょ...なんてことはないのだ。

 

日本を離れてみて、こちらで様々な事を体験し

 

他者への思いやりや配慮の知性が育つ教育が浸透している日本の良さを実感した。

 

 

 

 

 

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