私が離婚したのは12年前だ。
元夫は日本人だった。
私と元夫には娘と息子のふたりの子どもがいる。
娘が20歳、息子が18歳の時だった。
二人とも成人してだいぶ経つ。
離婚してから今日までいろいろ悩ましいことがあった。
いろいろあったので、ひとつの記事にまとめることができない。
数日前、驚く内容のラインが娘から来た。
「パパが、年金の開始を70歳からに延長したから、それまでは半額だけでもいい?て伝えてだって」
元夫は来年から年金の受給が始まる予定だった。
離婚する時に私は夫の年金の半分を離婚してももらえることを知らなかったし、元夫も私に知らせなかった。
元夫は私に言わなければ、年金を私に払わなくても済むと思っていたのかと思うと、がっかりした。
もう申請期限が過ぎていたので、元妻が受け取れる半分の額を元夫は支払わないだろうと思った。
でも念のためそれを伝えたら、約1/3なら64歳の年金開始から支払うと言う。
しかたなく1/3で妥協するしかなかった。
それでも元夫のことだから、実行してくれない可能性もある。
書面を作成し、署名捺印をしてもらって私に郵送してもらった。
元夫は私がその書類を保管していることを知っている。
そして突然、数日前に娘をとおして伝えてきたのだ。
そんな大切なことを娘から言わせるなんて、情けないオトコだ。
娘には「直接パパがママに伝えるべき事なのだから、パパとママの間に入らなくていいからね」と伝えた。
1/3に減らされた額をさらに、その半額にしてくれとの要求。
呆れた...
あ~、やっぱりね。
受給開始を70歳からに変更するのは元夫の都合で、私が保管している書類には64歳から支払うと署名捺印をしたのに。
しかも更に私が不愉快になったのは、彼自身から私に直接伝えず長女から言わせたことだ。
こうやってずるずる、次は年金の受給を75歳からにしたいからまだ待ってくれと言ってくるかもしれない。
離婚する時も私は元夫から慰謝料も何も一銭ももらわなかった。
私はこれからひとりで稼いでいきていかなければならないのに、何ももらわなかったどころか、あげたくらいだ。
長い結婚生活では夫婦間でいろいろと我慢しなければならないこともあるが、元夫のあることへの深刻な依存症に、私の心はどんどん離れていってしまった。
子どもたちが手を離れたら離婚しようと決意が固まっていった。
元夫とは一年間の別居生活の後に離婚したのだが、別居後約一カ月後にはある女性が夫の元に通ってくるようになり、その後半同棲し私との離婚後の翌月にはその女性と再婚したのだった。
元夫の突然の伝言を聞き入れたら、まんまとおもいどおりになったと喜ばせてしまうだろう。
はぁ~どうするかな...
離婚して12年経ったのに、またしても問題発生か。
気が重くなった。
日本に住む長年の友人やおばなどに相談してみた。
相談もだが不愉快な気持ちが解消できず、とりあえず誰かに聞いてほしかったのだ。
友人も離婚していて私と同じように夫婦としての年金について弁護士に相談した経験があった。
「とにかく、弁護士に相談しようと思って、初めはボランティアで相談にのってくれる弁護士を探したの、そして裁判になって勝ったら、10パーセントの報酬を支払う条件で契約して勝つことができた。
あの時、弁護士に相談していなかったら、今ほんとに困っていたと思う」と言っていた。
私の場合は彼女のケースとは違うけれど、参考として彼女の話を聞いてみてよかった。