こちらに住んでいると日本のようなはっきりした四季がないので、年がら年中同じようなかっこうになってしまう。
流行を取り入れて着こなし、街を歩く日本人や韓国人の姿をニュースなどで視聴することがある。
もうすぐ日本に一時帰国するから、実際におしゃれな人たちを見ることになるのだなあ。
つい数年前まで日本で暮らしていたのに何か外から見る側になっている自分。
ではこちらの人たちがおしゃれじゃないのかと言うと、もちろん人による。
けれど日本や韓国のようなおしゃれさとは違う。
やはり気候的に大胆で鮮やかな色味、胸元も深く開いていたり、肩を大きく出す形だったり、スカートの切れ込みも深かったりする。
そして70歳でも80歳でも着たかったら若い女性と同じようなデザインの服を着ている。
ミニ丈のスカートやワンピースも着ているのも普通。
日本に一時帰国時、こちらで購入して着ている服はいくら9月の蒸し暑い時期でも、周囲に馴染まず、浮いてしまうので日本に合うような服を探してみるとなかなかコレといったものがない。
帰国中に日本で買う方がいいかもしれないけど、その服をこちらに持って帰ってもまた微妙。
アメリカで生まれ育った日系3世より後で生まれた日系人と、数年前に日本から来た日本人だと服装が違う。
ひと目で、あ!この人は日本から来た日本人だなあとわかる。
日本的なファッションセンスはこちらでは珍しいから目立つ。
私が「日本に帰国中に着るものを探してるの、胸元の空きが深くなくて、肩など出てなくて、丈も長めのスカート」と夫に言うと、
「そういうこと気にしなきゃいけないのは大変だね」
そうは言っても文化が違うのだから、別に日本人はそれが大変だなんて思わない。
日本人や韓国人が好きなものやおしゃれと思うことはアメリカとは違うのだ。
これもいくら口で言っても、本人が住んでみないと理解できないのだろう。
なんだろうこの感覚は?
肌で感じてみるとはよく言ったもので
生活の中で五感を通してわかることなのだろう。