ハワイの薬草の本を買った。
ハワイのロミロミマッサージや民間療法で使用される薬草と使用例が書かれている本だ。
離婚後にインドでアーユルヴェーダという伝統医学を受講し、教えていたたいた医師のクリニック&スパで観光旅行客やアーユルヴェーダを日本から習いに来る生徒さんのお世話をしたりしながらセラピストとしてアーユルヴェーダ独特のトリートメントをさせてもらっていた。
アーユルヴェーダで使用される薬草とハワイの薬草にはいくつか共通するものもある。
ハワイもインドも熱帯気候独特の植物があるから。
私にとって興味深いものだった。
植物だけでなく、昔の人の生活の智慧にも共通点があった。
インドもハワイも月の満ち欠けの周期に合わせたライフスタイルを重んじていた。
インドは今でも家庭の冷蔵庫保管などに月の周期と祭り事が記載しているカレンダーを貼ってある。
ネイティブハワイアンは農作物や漁業も月の満ち欠けに合わせて行ってきた。
オアフ島にある博物館にネイティヴハワイアンの暮らしを展示する物の中に、ビーチの砂を勝手にとってはいけないと記載されていた。
ネイティブハワイアンは、それは神の創造物で人間のものではない。
勝手に取っていった者には不幸がおとずれる…というような事が書かれてあった。
迷信とか迷信じゃないとかは関係なく、興味本位でハワイの自然のものをとって旅行の記念に持ち帰ったり、浜辺にいる海龜に近かよって触ったり、サンゴ礁や海洋生物に悪影響を与える日焼け止めクリームを塗って、海に入ることを地元の人は嫌う。
自分たちの住む土地を守りたいのはどこでもそうだろう。
私がここに来たばかりの頃、ハワイの地元民は外部者に冷たいというか、心を簡単には開かないなと思ったことがある。
私がここに来た頃、地元民の私へ質問することはほぼ同じだった。
マウイは好きか?
それを聞く時の彼らは笑いながらも瞳の奥が真剣。
アメリカ本土から来て、島を敬うこともせず、荒らしたり、悪い影響を与えたりする軽薄な行動をして、飽きたらまたアメリカ本土に帰る人たちを見てきたからか、外部から来た者には心からすぐには打ち解けないのだろう。
島の地元民と仲良くやっていくには、島の風習や自然環境を尊重し、信頼される行動をしてだんだん打ち解けてくれるのだろう。