Sunnyday’s diary

49歳で離婚、50代で国際再婚活、アメリカ人の夫との生活

メイドの手帖を見た


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ハワイに住んでいるとハワイのニュースだけでなくアメリカ本土全体のニュースを毎日のように見る。

 

夫がニュージャージー州出身ということもあるけれど。

 

住んでいると日本から見たアメリカのキラキラ光る光の部分より陰の部分を見ることが増えるかもしれない。

 

本当に様々な陰の部分があるのだが関係するのは経済的な事だと思う。

 

まあこれはアメリカだけでなく全世界がそうなんだろうけれど。

 

アメリカはコロナ禍が終わり、就業者数が増えているのに失業者数はそれを上回るそうだ。

就業者数が増えている理由として、仕事を掛け持ちしないと食べていけないから望んでいない仕事でもしかたなくやっている。

 

そうやって不満やストレスが多い仕事を続けていると、ドラッグやアルコールに手をだしてしまう人もいて、それがまた犯罪につながってしまったり、ホームレスなどの貧困になってしまうこともある。

 

 

 

今メイド(日本語ではメイドの手帖)というドラマにハマっていて、毎回主人公のメイド役の女性が気の毒でたまらなくなるのだが、負けるな!なんとか頑張って幸せになるのだぞ~と思ってしまう。

 

ネタバレになるのであまり話せないけれど、そのメイド役のアレックスはアル中の父親、双極性障害の母との間に生まれ育ち、結婚した夫もアル中でドメスティックバイオレンスにおびえ3歳の娘と夜中に家を飛び出し、お金も頼るところもなく必死で生きていくところから始まる。

 

ドラマの中だけでなく、そういった不幸を背負いながら生きるアメリカ女性はいくらでもいる。

 

アメリカのきらびやかで素敵に見える人はピラミッド上の頂点に立つ一握りの人だけだ。

 

ピラミッド型は下に行くほど、貧困になり、その人口も多くなるわけだから、貧困層がとても多い。

 

日本の生活保護受給者はお金を貰えて自由に使うことができるけれど、アメリカは食べ物を買う券を渡される。

 

その券ではお酒は買うことはできない。

 

ドラッグ中毒やアルコール依存症を防止する意味もあるのだろうし、お金があれば拳銃を買うこともできてしまう。

 

毎日どこかで拳銃による死亡事件が起こり、子どもの通う学校なのに減るどころか銃乱射事件の数がどんどん増えている。

 

貧困化が進むほど犯罪が増えていくし、ホームレスもどんどん増えていて、地域によってはホームレスのテントが数珠繫ぎのように歩道に切れ目なく連なっている。

 

その長さは驚くほど。

 

マウイ島でさえ、ドラッグで廃人になりかけたホームレスを見かける。

 

横断歩道を奇声をあげながらなん往復もしていたり、バス停で1日中座って、木片を積み上げては壊したりを繰り返していたり、勝手にバスに乗ろうとして時々バスの運転手と取っ組み合いの喧嘩をしていたりする。

 

 

メイドのドラマの話に戻るが彼女が超富裕層の家を掃除に行った際、家主が外出して、その日は帰ってこないと言っていたので、勝手にジャクジーに入ってワインを飲んで、デーティングアプリで知り合った男性を呼んでしまう。

 

そこで彼女は嘘をついて、その家の娘で小説を書いてると彼に伝える。

 

どんな小説なのかと聞かれた彼女は、豪邸に住むある女性が朝起きると毎日美しい海を眺め、その海は自分のためにあるかのようで、極上のカシミアをまとい良いワインを飲み、彼女は初の小説を出版する…そういう話だと彼に伝えた。

 

それはまさしく彼女が憧れている生活そのもので、彼女が掃除をしに行く家主の事で、過酷な彼女の生活とは真逆の贅沢な富裕層の生活。

 

アメリカ中で彼女のようなシングルマムの女性はかなりの数いるはずだ。

 

日本のように車がなくても便利に住める場所というのがアメリカ全体で考えると少ないため、極貧でも車がないと生活が成り立たないアメリカ。

 

借金は火だるまのように増えて、返済できない人の数もどんどん増えているという。

 

アメリカはますます住み辛くなってきているようだ。

 

セリング サンセットのドラマに出てくるようなボトックスをばんばん入れてハイエンドを身にまとうアメリカ人もいるけれど、そんなのはごくわずか。

 

セリング サンセットとメイドは対照的なドラマだ。

 

 

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