Sunnyday’s diary

49歳で離婚、50代で国際再婚活、アメリカ人の夫との生活

退屈な毎日だと感じてしまうのか


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マウイ島の生活を始めた頃。

 

あ~あ...退屈、退屈でしかたないと毎日のように思っていた。

 

この退屈な感情は1年以上続いた。

 

ここはゴルフ場に隣接した環境で静かな住宅街。

 

朝おきると小鳥のさえずりが聞こえる。

 

こう言うと静かな軽井沢のような避暑地のようだけれど。

 

島の西側の気候は一年中暑く、日差しが強いが中心部から東に向かった丘陵地帯は西側の地域より涼しい。

 

11月下旬から3月までは長袖や上着を着たりする日も多く、東から北に向かう丘陵地帯はファイアープレイスがある家も多い。

 

私はまだアメリカの運転に慣れていなかったので一人でどこにも行かず、夫が仕事にいっている間はひとりで家に閉じこもっている日が多かった。

 

日本のように便利な交通網などはない。

 

食料品を買いにスーパーマーケットに行くのが息抜きだった。

 

日本の有効な運転免許を持つ者はハワイ州に入国した日から一年間は日本の運転免許で運転していいので日本の運転免許のまま何度か運転した。

 

アメリカの交通ルールを覚えるのは難しくない。

 

アメリカはたいてい左ハンドル。

 

右側通行。

 

日本とは逆なので感覚的な違和感がおきる。

 

住宅街を出るとすぐに州道になるので50-60マイル(80-90キロ)で走らなければならないので、日本の国道や市町村道よりかなりスピードを出して走る。

 

空いていると他の車は70マイル以上出しているので、適当に他の車に合わせてスピードを出さないとかえって危険だ。

 

この違いにけっこう緊張したし、隣に夫が乗っていると教習所の試験官のように口うるさく注意され、よけい疲れてしまった。

 

今はハワイ州の運転免許を取得して、行きたい場所にひとりで運転して行くようになったが、当初は夫と買い物に行く時は自分で運転をしなかった。

 

車を運転できるようになったとしても、マウイ島は日本のような素晴らしいショッピングモールなどなく、島の中心地の一番大きいモールも本当にしょぼい。

 

日本にいると場所にもよるが、コンビニまで歩いてすぐなので、ちょっと小さなスイーツだけ買いたかったらすぐに手に入るし、しかも日本はあの手この手で消費者を飽きさせないため、シーズン毎に新作スイーツが並ぶ。

 

こちらはそんな文化はない。

 

店頭にはいつも同じものしか置いてない。

 

先日、マウイ島に初めてクロワッサンが買えるベーカリーができた。

 

日本ならどこでも美味しいクロワッサンを手頃な値段で買えるけど、マウイ島には美味しいクロワッサンはなかったので島民は朝6時過ぎから列を作って並び、7時半には売り切れてしまうのだ。

 

プレーンなクロワッサンひとつ5ドル(670円)、チョコやフィリングされたクロワッサンはひとつ7~8ドル(940円~1070円)、3つ買っただけですぐ2000円、3000円くらいしてしまうけれど、それでも島民は並んで買う。

 

ちなみに私は噛むとボロボロ崩れ落ちる、車の中で食べたら掃除機をかけなければならないようなクロワッサンが好き。

 

そこのクロワッサンはボロボロ系で私好みだが、日本サイズよりかなり大きい。

 

小ぶりなクロワッサンなどはアメリカでは作らないだろうけど。

 

日本なら同じようなクロワッサンがもっと安く買えるのになあとどうしても思ってしまって、わざわざまた小一時間も並んで買わなきゃならないなら、もう買わなくてもいいやと思ってまた退屈になる。

 

自然のある場所に来たのだから自然に親しもうと、最初の頃はよくビーチに出かけてビーチチェアでのんびりしたり、スタンダップパドルをしたりしてみた。

 

でも暇さえあればやりたいと思うようなことはなかった。

 

ビーチに流れてきた流木を拾ってドリフトアートをいくつか作ってみた。

 

家の中には3つか4つ置くので十分で、数人の友人にあげたけれど、その後はやらなくなった。

 

島民は日本のようにテーマパークも温泉もショッピングモールも歓楽街などのレジャースポットもないので週末は友人の家を訪ねあったり、BBQをして飲んだり、食べたり喋って過ごす。

 

初めのうちはそういう集まりが新鮮で楽しかったが、めんどくさいと思うこともあった。

 

何か簡単な料理をして運んだり、ワインを持って行ったり、スーパーで何か買っていったり。

 

毎週末のようだと費用もかさむ。

 

毎週末どころか多いと、週に2回、3回もあるのだから。

 

人付き合いの良い夫は断る事をしない。

 

アメリカの文化は夫婦揃って参加するのが普通なので私が行きたくないと思っても一緒に行かなければならない。

 

友人たちの家に集まったら2〜3時間くらいは付き合うことになる。

 

私はいろんな人がいる場所で英語を聞き取らなければならず、しかもネイティブスピーカーとハワイのピジンイングリッシュを話す人もいるから、それが入り混じってるのを聞き取るとだんだん頭が疲れてくる。

 

2時間経過するともう疲れて帰りたくなってくることもあった。

 

最近は慣れて適当にやり過ごすようになった。

 

島民はマウイ島にきて間もない私に「マウイ島は好き?マウイ島はどう?」とよく聞いてくる。

 

当たり前のように「マウイ島の自然は素晴らしく、島民はいい人たち」と答える。

 

それ以上のつっこみは何故かない。

 

私と同じように答えていたのに、結局は様々な理由で島を離れていった人たちを島民は知っているのだろう。

 

簡単な家事をして、週に二回くらい買い物に出かけたり、夫の友人宅にでかけるか、または私たちの家に友人が来る…そんな生活。

 

そんな毎日は悪いわけないはずなのに、私には退屈だった。

 

一年経った頃、地元のコミュニティカレッジがESLをやっていることがわかり、退屈だった私はクラスを受講することになった。

 

しかしコロナ禍があったことから、クラスは全てオンラインだったので受講する生徒と直接会うことはできなかった。

 

テストを受けて自分に適合するクラスをとるのだが、ひとつ下のレベルのクラスをとってもいいと言われ、初めてでどんな感じかわからなかったので自分の適合するクラスの1つ下をとった。

 

私は失敗したなぁと思った。

 

これなら素直に自分の適合するクラスをとっておけばよかった。

 

単語も文法も簡単すぎるし、他の生徒たちと私のレベルが違うのであまり意味がなかったがセメスター終了時にまたテストを受ければ、次は自分に適合するクラスをとれるそうだ。

 

同じクラスにはブラジル、フィリピン、韓国、中国、カザフスタン、そしてウクライナからの難民がいた。

 

どこの国でもその国独特の英語を話す時のアクセントがあり、ブラジル、フィリピン、韓国、中国の話す英語アクセントは特に目立っていなかったが、カザフスタン、ウクライナの人たちの英語アクセントはインド人より、さらに目立つというか、とても聞き取りにくかったので、いろいろな国から来た人たちの英語アクセントを聞き取る練習になったと思う。

 

英語圏内に移住した私のような移民は英語は一定期間だけ集中してやればいいのでなく、死ぬまで絶えず学び続けていくものなのだろう。

 

ESLも生活の中のスケジュールに入ったし、運転をして行きたい場所にいくようになったけど、それでも退屈さは消えなかった。

 

退屈の主要な理由は実はわかっている。

 

それは、私が働いていないからだ。

 

働いて収入を得ていないから。

 

就労許可がもらえるグリーンカード取得まで、ずっと同じような状態で過ごしていた。

 

そして、ついにグリーンカードが郵送されてきた。

 

やっと働くことができる!

 

が...そこからが、またそう簡単にはいかなかった。

 

そうアメリカ、ハワイではSlothという言葉を念頭におかなければならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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