Sunnyday’s diary

49歳で離婚、50代で国際再婚活、アメリカ人の夫との生活

とうとう始まった再婚生活

 

 

家に到着すると、彼は夕飯を作ってくれた。

 

私が日本人だからか、サーモンと蕎麦。

 

サーモンは照り焼きソースとふりかけで下味をつけて、オーブンで焼いて、マヨネーズとわさびを混ぜたソースをつけて食べるんだ!と自信たっぷり。

 

私ならやらない味付け。

 

そして...

 

ゆでた蕎麦を甘い照り焼きソースで食べると言う。

 

私は蕎麦はそばつゆで食べたいし、甘くない方が好きなんだけど。

 

アメリカ人の彼は日本の蕎麦の味を知らないのだ。

 

初日から、そうもはっきり言えないので夕飯作ってくれてありがとうと伝えると、また近いうちに作ろうねと嬉しそうな笑顔。

 

これから、この甘い照焼きソースをつけて蕎麦を食べなきゃならないのか…食生活どうなるんだろうとキョウフ感。

 

その日はようやく無事に陰性検査と婚約者ビザの入国審査の関門を通過し、再び彼と再会できて、やれやれと到着したらシャワーをさっさと浴び、ベッドで身体を横たえて眠りたかった。

 

翌日、彼は着いたばかりの私を残し、ゴルフに行ってくると言って4時間帰ってこなかった。

 

到着したばかりで家の中のこともよくわかっていない私は、不安になってしまった。

 

彼はいい人なんだけど、言わないとわからない人なので、彼がわかるように説明しなければならないのだが、この時は何も言わず、彼の前で平静を装った。

 

その日の夜はCostcoのピザだった。

 

日本人と違って、一汁三菜という文化はないことはわかっていたが、ピザだけとか、バーガーなどのファーストフードだけという食生活をしてきたのだろうな。

 

やっぱり一緒に生活してみないとわからない事がたくさんある。

 

毎日ラインしても、ビデオチャットしても、お互いの家を訪ねあって、家族や友だちとも会ったとしても、寝起きをともに毎日の食事をして初めて気がつくことばかりだ。

 

一般的に日本人は栄養バランスを考えて、サラダや野菜料理をよく食べる民族だと思う。

 

私は彼の食生活をそのまま受け入れるのは健康面でかなり抵抗があった。

 

アメリカは日本のような国民健康保険制度がなく、病気や怪我をしたら高額な医療費を支払わなければならないことは薄々わかっていたので、日本を出てこちらに住むなら食事に気をつけたほうが良いだろうと思っていた。

 

考えてみれば和食は味噌や醤油などの発酵食品、海藻類などの腸に良い食物繊維、豆腐などの良質なタンパク質、どの料理にもたいてい野菜がよく使われている健康食を実践しやすい食文化だ。

 

今までの彼の食生活をそのまま受け入れたら汚腸になって、いずれは何か病気になりそう。

 

彼とは少しずつ食生活と健康について話していこうと思った。

 

彼には11歳になった男の子がいて、一週間ごとに彼の2番目の妻と彼の家に行ったり来たりしている。

 

私のステップソン(義理の息子)になるわけで、そのステップソンは彼よりさらに野菜嫌い…子どもの野菜嫌いはよくあるが、単なる野菜嫌いより更に酷く、そのステップソンが食べられるものはとても限られていた。

 

彼は息子はピッキー(好き嫌いが激しい)だと言っていたが、成長期の男の子がこんな食生活で大丈夫なのかと心配になったくらいだ。

 

二、三日に一度はマクドナルドなどのファーストフード、週に一、二度がCostcoや冷凍のピザ、他は冷凍のバッファローチキン、酷いとチップス類しか食べない日もある。

 

しかし彼は息子はまだましな方だと言う。

 

アメリカの子どもたちの食生活は日本の子どもの食生活に比べて栄養バランスが悪すぎると思った。

 

しかし私がそう思ったとして、成長期の子どもに栄養バランスの良い食事を作ったとしてもファーストフードとピザの味に慣れてしまってきたために、なかなか食べられるものが限られた。

 

彼の二度目の妻、ステップソンの母親はフルタイムで働いていて仕事帰りにはたいていファーストフードを買って帰り、子どもに与えていたそうだ。

 

アメリカでもその家庭や親にもよると思うが、一般的には日本は働いて帰宅しても、料理も頑張る母親が多いだろう。

 

アメリカが肥満大国になったのは、こういう食生活をして育ったからだなあと実感した。

 

そして私はこの家の食生活改善のための苦闘が始まった。

 

私が理論的に話しても、長年の食生活を改善するのはそう簡単にはいかない。

 

グリーンカード(永住権)を取得するまでは米国では就労許可が下りない。

 

そのため私には働くまで収入がない。

 

買い物で食べ物を買うのも彼。

 

一緒に買い物に行ってもカートには野菜を入れようともしない彼。

 

ファーストフードの冷凍食品やチップス類、缶詰、肉のマリネ用ソースばかりで、野菜を買うことに躊躇を示す彼に

 

ハワイといういうところはアメリカ本土からほとんどの食品を運んでくるため、その分さらに値段が高く、鮮度の悪い野菜も多い。

 

そのため野菜をあまり買わない人もけっこういるのだ。

 

ハワイの凄まじい物価高。

 

アメリカ本土からハワイに移住しても物価が高すぎて定着せず、またアメリカ本土に帰る人も多く、最近ではハワイ州全体の人口がどんどん減っている。

 

ハワイに住めるなんていいなあと思う人いるかもしれないが、旅行で来るのが一番いいのだと思う。

 

旅行者の行く場所と地元の人たちのいる場所は違うのだ。

 

観光客たちの場所にはハワイらしい、のんびりしたハワイアンソングが流れ、ハワイのムードたっぷりな演出がされているし忙しい日常から開放されてやってきた観光客の気分自体がリラックスされているから、ハワイをますます楽園と思うのだ。

 

東京生まれ東京育ちの私は正直言うと、退屈だと感じ本当にここで生きていけるのかと自信がなくなってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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